●植物観察会のお知らせ
身近な野山の植物観察
10月21日(日)に、林道、戸津呂・和田線の宮川沿いのカエデダイモンジソウやイヌショウマなど路傍の植物。杉平から赤羽根にかけて、希に見られるシダの仲間ほか、秋の植物を観察します。
集合場所 権田昭一郎先生宅前 9時集合
観察用具、弁当,水筒その他
作手では希な樹木の紅葉を観察
日時/11月4日(日)
集合場所/作手総合支所前
時間/AM 9.30
作手の木和田にある、高さ25mを越すカツラの大木や、菅沼に自生する幹囲が2m近いブナなどを観ながら、周辺の植物の観察をします。
観察用具、弁当,水筒その他
初めての方は、メールまたは電話にて、お問い合わせください。
●第16回湿地サミットが豊田市で開催されました。
9月28日(金)に湿地、湿原を有する自治体がもち回りで行う湿地サミットが、豊田市の主催で鞍ヶ池公園を会場にして開催されました。作手からは、権田昭一郎先生、内藤信司、林美之春、村田藤子の各氏が参加しました。
午前中は矢並湿地の観察会がもたれました。普段はフエンスで保護されていて、許可がなければ入れません。矢並湿地は、市道をはさんで東湿地と西湿地に別れていて、東西合わせて30aほどの湿地です。東湿地は下流域水田の水源となっている沼沢湿地。西湿地はその形状から、水田が長年耕作放棄され、湿地となったものと思われます。
湿原の主な植生は、シラタマホシクサ・ミカワシオガマ・サギソウ・サワギキョウ・ウメバチソウ・ヌマガヤなどで、ほかにミズトンボ・イワショウブ・ミコシギクなどがあります。当日の現地は、シラタマホシクサが満開で、その中にミカワシオガマが点在し、ラン科の大型種、ミズトンボにも出会え、最もよい時期の湿原を観察することができました。作手の湿原では、数年前から顔をみせなくなったミカワシオガマが、たくさん咲いていて羨ましく思いました。
午後からは、矢並湿地の保護活動の報告などがあり、俳優で自然にたいしても造詣の深い、柳生博氏の興味深い講演が行われました。
来年は、長久手町で開催されます。皆さんそろって参加しましょう。(内藤・村田)
柳生博氏の講演
ミカワシオガマ
シラタマホシクサ
●錦秋の黒部・立山登頂記
9月29日早朝。天空の別天地、室堂(2400m)に立ちました。大パノラマの雄大な山々。われを忘れてライチョウ気取り。深呼吸の後、いつもの自分に戻りおおはしゃぎ。晴れ女2人が行ったことで、作手は雨空というのに、天気がぐんぐん回復し、登山にはうってつけの日となりました。
例年に比べ一週間ほど,紅葉が遅れているということでした。草モミジ、イワイチョウ、トウヤクリンドウ、チングルマらの秋の姿と、ウサギギク、シラタマノキの花を横目で見ながら,立山三山をまじかに仰ぎ、3015mの大汝山まで、いい汗を流して登っていきました。
天気よし、登山よし、自然観察よし、の素晴らしい楽園でした。(今泉)
登頂の三人娘?
●シリーズ 作手の植物(10)
カリガネソウ クマツヅラ科
カリガネソウの花は、なんともいえぬ、魅力的な形態をしている。花は合弁花だが、花びらが5枚あり合弁花らしくない。下の花びらはラン科の唇弁のように長く伸び、濃い斑点がある。雄しべ4本と花柱は上に長く伸び、大きく湾曲している。観ればみるほど面白い。
唯一の難点は,開花時になんともいえぬ強い不快臭がすることである。この臭いにはつくづく閉口する。
カリガネソウの自生は、作手には極まれにしかなく、私が出あった限りでは、赤羽根の集落を過ぎた杉林の縁にあるだけと思われます。
和名の由来は、花が家紋の?結び雁金?に似ているところからつけられたようです。
参考文献 野草の名前図鑑 山と渓谷社(大石)
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